膝関節痛の原因と改善方法

変形性膝関節症の原因・症状・効果的な治療法について

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変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)は世界的に見ても日本人の割合が多く国民病とも言える生活習慣病に近い関節の病気で、和式生活が主な原因とされております。しかし、膝を酷使するようなスポーツや重労働者にもよく発症する症状で、初期症状が出た時に適切な治療やリハビリを行えば膝の痛みを取り除くことができるので難治性の病気ではありません。

ここでは変形性膝関節症について理解を深めるために、基礎的な原因や疑うべき症状、そしてステージ別の治療法について解説します。

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変形性膝関節症とはどんな病気?

変形性膝関節症:osteoarthritis of the knee(OA)

医療現場では「OA(オーエー)」と呼称される病気ですが、厳密にはOAとは変形性関節症全般のことを指すので他の関節症と区別するために「OAKnee(オーエーニー)」と呼ぶ医療機関もあります。

変形性膝関節症とはその病名の通り、膝の関節が変形してしまう病気のことです。膝関節つまり膝という部位を主に構成する骨・靭帯・軟骨・筋肉などが正常な状態から逸脱してしまうことで膝に痛みが出る病気です。これはその他の関節の変形にも共通し、それぞれの部位で病名が変わります。

代表疾患例:変形性股関節症・変形性方関節症・変形性脊椎症・変形性足関節症など

 

「膝が痛い!」時の病院受診は何科?

整形外科が基本なのですが、治療成績や効果的な治療を受けたい方はリハビリテーション科が併設されている整形外科を受診されるとより良いでしょう。

変形性膝関節症と類似する膝の痛みを伴う疾患は数種類ありますが、一般的に多いのが当疾患のためまずはそれを疑って整形外科を受診します。原因が不明であったり他の病気が疑われる場合は専門医より他の診療科目を紹介されるのでまずは骨・関節系の専門医の指示に従えば間違いありません。

 

変形性膝関節症の診断基準

変形性膝関節症は主にレントゲンやX線画像などの画像所見を元に診断が下されます。膝に痛みがあったとしても画像上問題がなければ診断は下されません。その際は「軽い炎症でしょう」「そんな気にしなくても大丈夫ですよ」ということで診断はつかず疲労や疲れなどで一時的に痛みが出ていると診断されることが多いです。

それでは変形性膝関節症という病名を診断される際の基準を以下にまとめます。(若干専門的な内容になるのでスルーしていただいても構いませんが、レントゲン画像を一緒に見るときの理解が深まるのでなんとなく知っておくだけでもいいかもしれませんね)

横浜市大分類によるX線像の分類

グレード X線所見
正常
骨硬化像または骨棘
関節裂隙の狭小化(3mm以下)
関節裂隙の閉鎖または亜脱臼
荷重面の磨耗または欠損(5mm以下)
荷重面の磨耗または欠損(5mm以上)

世界的に使用されている分類法にKellgrenのX線像分類というものがあり、Kellgren分類が非荷重での撮影に対し横浜市大分類は荷重した立位の状態の画像所見として使われている。

 

変形性膝関節症の主な原因

  • 加齢による退行変性(軟骨の磨耗・筋力低下)
  • スポーツや交通事故による外傷
  • 膝のオーバーユース(繰り返される膝への負担)
  • 肥満や生活習慣病
  • その他の疾病の2次障害 など

膝の痛みの原因となるのはどれも膝関節(大腿骨と脛骨)の間にある緩衝材の役割をしている半月板という軟骨の磨耗(まもう:擦り減ってしまうこと)による変性が原因です。軟骨はコラーゲン繊維でできており、一度傷ついてしまうと再生しにくい組織のため膝の痛みが出現した時には注意が必要です。

我慢をしたりそのまま酷使し続けると、炎症がさらに助長されて膝に水が溜まったり膝周囲の筋力低下の原因となり、さらに膝関節の変形を促進するという悪循環に陥ってしまいます。

⇨O脚・X脚の原因と将来的な病気の可能性について

 

変形性膝関節症の症状と疼痛部位について

膝が痛くなったり痛みを感じる原疾患は幾つかあり、膝のどこに痛みが出ているかについて大まかにスクリーニングすることができます。(自己診断はしないようにしてくださいね。)変形性膝関節症と類似する他の膝の病気もあるので軽視せずまず一度整形外科を受診することをお勧めします。

⇨膝が痛い!疼痛の場所別の原因と病気の種類について

⇨膝が痛い時に受診する病院は何科?名医の探し方と選び方

変形性膝関節症を疑うべき初期症状

下記の現象や状態は典型的な初期症状です。

  • 膝の内側が痛い
  • 膝が腫れている
  • 正座をするのが辛い
  • 正座やあぐらをかいた後の立ち上がりにくさや痛み
  • 膝が伸びにくい
  • 膝の裏の痛みやこわばり
  • 一時的な膝の痛み(歩いているうちに治る)
  • 階段を登ったり、上り坂での膝の痛み など

上記は日常生活上で感じる症状であり、患者の主な訴えともなる症状です。内側の痛みが伴いやすいのですが、稀に外則の痛みを伴う場合もあります。また、膝蓋骨(膝のお皿)の周囲に痛みを感じる場合もあることも知っておくと良いです。

上記は典型的な症状であってこれに該当しない場合や無痛性の場合もありますので違和感などを感じるようでしたらまずは医療機関を受診しましょう。

 

変形性膝関節症の効果的な治療方法の種類

膝の痛みが出現したらまずは病院を受診し、医師の診断を受けましょう。病名や原因が分かったら次は痛みを解消するための治療になります。治療法は状態により様々ですが、痛みを取り除くための除痛処置の後に再発予防や慢性痛にならないための治療が行われます。

膝の状態に合わせた適切な治療を行うことがここでは重要なので自己流で行う際はさらに状態が悪化してしまったりするので注意が必要です。

<医師による治療方法>

  • 薬物療法(内服薬や注射)
  • 関節穿刺
  • 関節内注射(ヒアルロン酸注射やステロイド注射)
  • 関節置換術や内視鏡手術など

 

<セラピストによるリハビリ治療>

  • 消炎鎮痛
  • 運動療法(筋力トレーニングや機能的トレーニング)
  • インソール
  • 日常生活指導 など

膝の痛みに対する治療方法は主に医師による薬物療法(痛み止めや塗布・発布剤の処方)や膝に水が溜まっている時や重度の変形により関節の磨耗が進行している場合などに行われる注射などの治療です。生活指導も口頭で行われたりしますが、本格的な治療はリハビリテーション科のセラピストに委ねられることが殆どです。

医師は状態を判断し手術を行う必要がないと判断すれば保存療法として理学療法などのリハビリが処方されます。また、手術適応となれば手術を行いますが、その際にも術前と術後のリハビリを処方されることが主流です。

専門的な内容に関してはリハビリテーションの頁で解説します。

⇨膝の痛みに効果抜群の速攻治療リハビリテーション3選!

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