リハビリテーションの基礎知識

リハビリテーションの基礎知識(理学・作業・言語聴覚)

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リハビリテーションとは?

私たちが日常生活で良く聞く「リハビリ」はリハビリテーションの略称であり、正式名称はリハビリテーションといいます。一般的に想像するリハビリは主にリハビリテーション病院やリハビリテーション施設で行なわれている脳卒中患者に対するリハビリテーションではないでしょうか?実はリハビリテーションの対象となる疾患は数多く、リハビリのアプローチ方法や治療手技も多岐に渡ります。病気や怪我により正常な機能から逸脱した状態をより正常な状態に回復させることがリハビリの目的であるため様々な病気や怪我がリハビリの対象となるのです。

当サイトではそんなリハビリテーションについて様々な角度からコラムや専門記事を交えご紹介しておりますのであなたの役にたつ情報がきっと見つかることでしょう。

 

リハビリの定義や意味

リハビリテーションは英語でrehabilitationと記されます。

リハビリテーションの本来の意義は”権利・資格・名誉の回復”であり、中世ヨーロッパ以来”身分・地位の回復””破門の取り消し””無実の罪の取消し””犯罪者の社会復帰(更生)””復権”などの意味で使われ、現在でも欧米諸国ではそのような広い意味で使われている。医学で障害者を対象とする場合にも、単なる失った機能の回復なのではなく、障害者の”人間らしく生きる権利の回復”(全人間的復権)こそがリハビリテーションである。具体的には、障害をもった者を最適な身体的、精神的、社会的、職業的、経済的な能力を発揮できる状態にし、可能な限り高いQOL(人生の質)を実現することである。医学的リハビリテーション、教育的リハビリテーション(特殊教育、障害児教育)、職業的リハビリテーション、社会的リハビリテーションの4大分野に分けられる。しかし、これら4大分野が有機的に結びついていなければ目標達成は不可能である。⇨医学的リハビリテーション、職業的リハビリテーション、教育的リハビリテーション、社会的リハビリテーション、地域リハビリテーション、チームアプローチ。

(引用元:リハビリテーション医学大辞典;611頁)

リハビリテーションの種類や資格

リハビリテーションを行うためには必要な資格があり、病院や施設でリハビリテーション従事者として勤務している先生は皆それぞれの種類に応じた国家資格を保有しています。医学的リハビリテーションを行うことができる資格に該当するのが”理学療法士”(PT)”作業療法士”(OT)”言語聴覚士”(ST)です。それぞれの資格の違いによるリハビリテーションについては以下に記します。

理学療法士が行うリハビリテーション

理学療法士:physical therapist(PT)が行うリハビリテーションを理学療法:physical therapy(PT)といいます。

理学療法とは以前は温熱、寒冷、冷温水、電気、光線、放射線などの物理的な作用を身体に加えて治療効果を期待した治療法で会ったが、現在はそれよりも運動療法と日常生活行為訓練が中心となり、物理療法は補助的になっている。リハビリテーション医学の重要な技術の1つを提供する職種になっている。

(一部引用:リハビリテーション医学大辞典;608頁)

作業療法士が行うリハビリテーション

作業療法士:occupational therapist(OT)が行うリハビリテーションを作業療法:occupational therapy(OT)といいます。

作業(物を作製する手仕事だけでなく、芸術、ゲーム、スポーツ、レクリエーションを含む)には身体的・精神的な治療効果があることは古くから認められており、リハビリテーション医学と精神医学の重要な治療技法となっている。リハビリテーションでは日常生活行為訓練、精神科では生活療法を含む。作業療法は①機能的作業療法②日常生活行為訓練③心理的作業療法④職業前作業療法に分類される。これらを通して身体障害では四肢の応用的運動機能や、認知・行動障害の改善、精神障害ではその回復と社会適応能力の増大を図り、いずれも自律能力の向上を目指すために行われる。

(一部引用:リハビリテーション医学大辞典;217頁)

言語聴覚士が行うリハビリテーション

言語聴覚士:speech therapist(ST)が行うリハビリテーションを言語療法:speech therapy(ST)といいます。

言語と発語と音声の障害と診断に携わる専門家で聴覚障害をも対象とするため言語聴覚士の名がついており、障害の回復とコミュニケーション障害の改善のために評価と治療・訓練が行われる。

 

リハビリの対象疾患や病気

リハビリの対象となる疾患や病気は多くありますが、脳血管障害・整形外科疾患・精神疾患・内部障害・神経筋疾患・呼吸器疾患などのジャンルに分けることができます。スポーツ障害やスポーツ疾患は整形外科疾患に含まれます。私たちの身近な病気を例に主な疾患を下記にまとめます。

脳血管障害:脳梗塞・脳出血・くも膜下出血・硬膜外血腫など

整形外科疾患:変形性膝関節症・腰部椎間板ヘルニア・腰椎椎間板症・五十肩・鍵盤損傷・靭帯損傷(捻挫や前十字靭帯)・切断・リウマチ・脊髄損傷・大腿骨頸部骨折など

精神疾患:発達障害・統合失調症・認知症・うつ病・てんかん・人格障害・アルコール依存症・薬物依存症など

内部障害:免疫機能不全・心臓機能障害・呼吸機能障害・膀胱直腸障害・腎機能障害・小腸機能障害など

神経筋疾患:パーキンソン病・重症筋無力症・多発性硬化症・筋ジストロフィーなど

呼吸器疾患:肺気腫・気管支喘息・慢性閉塞性肺疾患・肺炎

 

リハビリの対象部位

リハビリ対象疾患が多数あるように対象部位もほぼ全身が対象となります。神経や筋肉のみならず骨・関節や脳・肺や心臓などの臓器もリハビリの対象部位となります。前述した対象疾患に応じて部位別にも疾患を分けることができます。ここでは主な疾患を例に大分してまとめています。

 

リハビリテーションの流れ

医師の診断⇨リハビリの処方⇨セラピストによる検査測定などの評価⇔治療⇔(後遺症診断などでリハビリの継続)⇨医師による完治の判断

正規のリハビリを受けるためには医師の診断の元で専門のセラピストにより施術されます。受診や診察を受けていない状態では医学的なリハビリテーションを受けることは国内では認められていません。医師がリハビリの必要性を判断しその指示の元でセラピストが適切な治療を行うためのリハビリの検査を行い治療プログラムを立案してくれます。一定期間のリハビリを行いリハビリの必要性がなくなればリハビリは終了となりますが、その際にも自分では判断せずに定期診察で医師に判断してもらうようにしましょう。

 

リハビリテーションの現状と乖離・注意点など

一昔前のリハビリテーション科は主に電気治療や牽引治療などの物理療法がメインで理学療法士や作業療法士が在籍していない病院や施設が多く見受けられておりましたが、現在ではどのリハビリテーション科にもリハビリの専門家であるセラピストが在籍していることの方が多くなりました。

適切な治療や施術を受けるためにはあなたが通院している病院に理学療法室や作業療法室・言語聴覚室などがあるのか確認してみると良いでしょう。また、リハビリテーション室やリハビリテーション科だけの場合は実際にPT・OT・STが在籍しているのかどうかも確認してみるとより確実です。

少し古い個人の整形外科病院などでたまに見かけるのが専門家が在籍しておらず、電気治療のみと鍼灸あん摩マッサージ師によるマッサージだけという病院も未だに存在しているので後遺症を残さない適切な治療を受けたい方は要確認です。

 

リハビリテーションを自宅で自分で行うことはできる?

リハビリテーションという言葉とは少し違いますが、自宅で行う場合は主に「セルフケア」や「セルフトレーニング」などに該当します。病院のリハビリテーション科で施術された内容を自宅で自分でも行いたいという方向けの内容です。

病院でのリハビリ室で過ごす時間よりもそれ以外の時間の過ごし方でリハビリの効果も異なってくるのは事実です。担当のセラピストにも自宅での課題や宿題を出される場合もあると思いますが、効果を高めたり治療期間を短縮したい場合は自宅での取り組みも非常に重要な要素です。

リハビリを補うための自宅でのケアは十分可能なので積極的に取り入れると良いと思いますが、やり過ぎは厳禁ですよ。

 

自宅でのリハビリの考え方と注意点について

医学的な専門的なリハビリを受けるためには上記で解説したように医療機関を受診することをオススメします。なぜなら自分の病気や疾患が分かっていないとリハビリの方法だけ調べても見当違いのセルフケアとなってしまう可能性があるからです。

当サイトでも各種疾患別のリハビリ方法や自宅でのセルフケアやセルフトレーニング方法などをご紹介していますが、それは本来のリハビリを受けていることに加えて知識や効果を補足する目的でご覧いただければと思い情報を提供しています。ですから、当サイトに書いてあることだけを行えばいいという考えでご覧いただく場合は自己責任でお願い致します。

当サイトの情報は医学的根拠に基づき効果が期待される内容を厳選して適宜解説を交えてご紹介していますが、自己診断はせずに必ず医療機関を受診し医師の指示に従うようにして頂くのが前提です。

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